優れモノの毛抜きを探している方へ
ムダ毛の処理に毛抜きを使っている人は意外と多く、毛抜きという行動が日常的なグルーミングに留まらず、もはや趣味あるいは中毒にまでなっている人も少なからずいるという話を聞いたことがあります。そんな普通の人からちょっとマニアな人まで、実際に毛を抜く時はどんな「毛抜き」を使っているのでしょう。100円ショップで売ってるもの、職人が丹精込めて作っているもの、海外製のツイザーなど様々な種類の毛抜きが世の中には存在します。ただモノによっては、細い毛、短い毛を抜くのに上手く挟めなくてイライラしたり、使っているうちに段々と抜きづらくなってきたりする毛抜きもあり、なかなかイイ毛抜きに出会わなくて、優れモノの毛抜きを探している人もいるのではないでしょうか。そんな人にお勧めするのが『倉田製作所のダルマ毛抜き』です。
毛抜きの歴史
もともと日本では毛抜きが古くから使用されていたと言われ、清少納言の枕草子にある 「有難きもの、毛のよく抜くる銀の毛抜き」 という一文からも平安時代にはすでに毛抜きと呼ばれるものが存在していたことがわかります。江戸時代には現在使われているものとほとんど同じ形をした毛抜きが日常的に使用されるようになり、大小50にも及ぶ様々な種類の毛抜きが世に出回っていました。まぁ、粋な江戸っ子はお洒落に気を使うから、その用途に合ったいろいろな毛抜きが生まれたと想像することもできますね。現代では昔ながらの毛抜きの種類こそ少なくなったとはいえ、携帯に便利なものやらカラフルでお洒落なものまでその選択肢の幅は広がっています。
伝統を受け継ぐ逸品
そんな多種多様な毛抜きの中から、本物流儀がオススメするのは職人がその技と伝統を受け継いで製作する倉田製作所の逸品『ダルマ毛抜き』です。確かに一般的な毛抜きと比べると値が張ります。スマートな毛抜きと比べると武骨かもしれません。しかし値段が高いのには理由があり、そのフォルムも眺めていると究極の曲線美に見えてきます。
倉田製作所の毛抜きはその一本一本が手作りです。三代目の倉田義之氏は東京都より東京マイスターとして表彰されるほど一流の職人です。その三代目は現在、江戸時代から伝わる『総手打ち』の技術をそのまま受け継ぎ、ほぼ毎日毛抜きの製作に精を出し、数々の名品、逸品を日々世に送り出しています。そこには先代から教えられたコダワリと自分自身が築き上げたコダワリがあります。モノ作りの伝統は、先人から伝わる技術と、職人の弛まない試行錯誤や創意工夫、ユーザーから教えられる様々なノウハウが積み重ねられ、洗練され、進化し、ブランドへと昇華していきます。本物の日本の伝統技術をこの値段で手に入れることができると考えると安い買い物ではないでしょうか。
産毛一本まで気持ちよく
倉田製作所では江戸時代からの伝統の形(平仮名の『い』の形に似ていることから名づけられた『いろは毛抜き』や瓢箪のような形の『瓢箪』など)の他、倉田氏が開発した携帯に便利なスティックタイプの毛抜きも製作しています。どの毛抜きも熟練の技術で仕上げられ、産毛一本まで力をさほど入れること無くスーッと抜くことができる逸品です。
特にここで紹介する『ダルマ毛抜き』は名品中の名品であり、その形は流麗かつ大胆、毛を抜くことを追求して辿り着いた究極のフォルムといえます。ダルマ毛抜きは手に持つところが通常の毛抜きの約2倍の太さがあり、しっかりとした作りとなっています。その太さ、重みが、なんとも毛を抜く時にしっくりくるのです。それこそ毛を抜く行為が癖になりそうなくらい気持ちよく抜くことが出来ます。もちろん刃先に関しては閉じた時に光を通すことさえも無くピッタリと合い、バネのはね返りは強すぎず弱すぎず、毛を抜くのにちょうど良い加減に調整されています。形、刃先、バネ強さ、この3拍子が職人技で完璧に融合した時、その毛抜きはまるで自分の指の延長のような使い心地となるのです。
一生モノとして手元に置く
倉田製作所の毛抜きは一流の職人が一本一本手作りで仕上げています。特にこのダルマ毛抜きはその太さゆえ他の毛抜きと比べて、叩いて延ばす作業に時間もかかるし技量も必要となります。そのためどうしてもコストがかかり値段も高くなってしまいます。しかし他の大量生産のモノにはない手にした時の満足感はこの上ありません。また万が一壊れた場合でも無料で修理していただけるそうです。『本物の毛抜き』という称号は、一生モノとして使える倉田製作所の毛抜きにこそ与えられるものでしょう。『私の作った毛抜きで痛いことがあったら私も職人だ、指切ってもよござんす』これは倉田製作所の二代目が残した言葉です。日本の伝統技術が生み出す本物の逸品をあなたの手元に置いてみませんか。